丹野清志編集室 遊覧図書室 各地の知人
ゆうらん
としょしつ
私の本棚には日本各地の風土、歴史、自然環境、食、職、道具、といったことについて書かれた本が積まれてます。
日本列島の人間の暮らしをとりまくさまざまなことを知りたいと旅してきた私にとって、本は単に取材の資料ではなく軽いうんちく情報でもない貴重な教科書です。
遊覧図書室 1

『食卓に毒菜がやってきた』
瀧井宏臣著(コモンズ・1500円+税)
遊覧図書室 2

『新いわて気象風土記』
工藤敏雄(岩手日報社・1359円+税)
遊覧図書室 3

『五十五枚の棚田』
冨野井敏明(青分社1500円)
遊覧船図書室 4

『苦あり楽あり 海辺の暮らし』
川口祐二(北斗出版・2000円+税)
『光る海、渚の暮らし』
川口祐二(ドメス出版・2000円+税)  

各地の知人
雪菜を作る山形の
吉田清志さん
父の吉田昭市さんが守り続けてきた山形県米沢市の伝統野菜「雪菜」(雪中で薹立ちさせる)を受け継いで作っている方。
菜ぁ 野菜の荘の家庭料理。山形県鶴岡市で小野寺美佐子さんが、ご自身の自然農法の畑からとれた野菜を使って作る料理を出すお店。
農家民宿もやられている。
庄内協同ファーム 山形県庄内平野で稲作を中心に農業を営んでいる組会員26世帯、37人のグル−プ。
約30年前に当時4市町にまたがった農家の後継青年たちでスタートした前身の「庄内農業レポート」時代からの友人たち。
当時より有機農法、生産者と消費者との交流などをおこなってきた。
浅舞酒造「天の戸」 夏にはスイカ、米作りに汗し、冬に杜氏として「天の戸」を造る森谷康一氏に、87年に当時各地の農業青年の取材をしていて出会った。
映像万華/映像作家・金井勝 『無人列島』('69)、『王国』('73)など、個人史とその背景にある時代が絡み合った幻想的世界に時折ペーソスが垣間見える独自の世界に
当時、シビれた。近年では、自己の中の別人格「勝丸」を主人公にした『スーパードキュメンタリー前衛仙術』なる怪作がある。
風の丘大野勝彦美術館 熊本県阿蘇に住む大野勝彦さんは、農機具事故で両腕を切断した後、義手で詩画を描き始めた。事故後間もない頃に取材で出会い、義手で
運転する車で天草などを案内していただいた。そのこだわらないあっけらかんとした素振りに感銘を受けた。